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2009.11.03

(小1)道徳の時間

ちょっと目にした話題「初デートに2000円のお会計を割り勘しました。」 いろいろ突っ込みどころ満載です。30歳のサラリーマンと女子大生の初デート。総額2000円のランチ代。「私の分」と差し出された1000円をそのまま受け取り支払ったら、彼女の機嫌が悪くなった。次のデートをどうしよう? という相談です。

このお話のキモは、奢ってもらえるつもりで形だけ1000円を差し出した彼女の計算高さと、その背景にある女性はデートで奢ってもらえるはずだという常識(?)、あと彼氏の空気の読めなさですか。若い女性は男性に優しくされて当然という雰囲気、そこに隠された男性の下心とその心理を逆手に取ろうとする狡猾な女性の駆け引きが見て取れて、若い人は大変だなぁと思いました。

たまたま昨日はu-taroの参観日で、道徳の授業を参観してきました。教材は「くりのみ」でした。世俗にまみれて濁りきった目では見えない心の根っこを感じ、ワリカンの話やデートの駆け引きが如何にどうでもいいことかを考えてしまいました。

「くりのみ」のお話は、キツネ君とウサギさんがお腹をすかして、食べ物を探しにいく場面から始まります。
それぞれ別の場所で食べ物を探しているうちに、キツネ君はドングリの実をたくさん見つけます。
お腹のすいていたキツネ君はお腹いっぱいドングリを食べたあと、
食べ切れなかったドングリをどうしようか考えます。
そして一箇所に集めて木の葉をかけて隠します。

家に帰る途中でウサギさんと出会いました。
「キツネ君は何か見つかった?」と聞かれ
「何にも見つからなくてお腹がペコペコだよ」とウソをついてしまいます。
「かわいそうね。私は栗の実を2個見つけたからひとつあげるわ」と
ウサギさんはおいしそうな栗の実をひとつ差し出しました。
キツネ君は涙を流しながら栗の実を受け取りました。

授業は生徒達にキツネ君役をさせながら、各場面でキツネ君の気持ちを言葉にしていく形で進んでいきました。
いわゆるロールプレイングですね。
核心部分はキツネ君の涙の訳だと思うのですが、この手の授業は結論を断定するのではなく、生徒が自発的に考えることが目的のようで、実際のところ、大人が考えてもひとつの答えになりそうになりません。

他人に優しく思いやる心。対価をを求めない善意。日本の村社会は昔からこういう文化を持っていたと思うのですが、一面を捉えると封建制度に都合のよい道徳感といった批判を招き、今時の都会の若者には薄まったのかなとも思います。しかし、実はしつこく残っていたりするのかなと。今は形をかえて「空気を読む力」として浸透しているような気がします。

村社会の道徳の目的は助け合いによる共同体の危機管理でしょう。村社会が昔の形では残っていない現在の日本では道徳の目的とは何でしょう。善意を利用して悪用しようとする人達が居る事を仮定すると、だまされないように警戒しながら生活せざるを得ないというのが本音でしょう。せっかく小学校で考えた人を思いやるきれいな心は、狡猾な大人たちに踏みにじられて、濁っていくのでしょう。でも、濁っている自覚の有る大人はその心の尊さを知っているから、感動する話を求めて、涙を流すのでしょうね。

などと考えたりしてみた。

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