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2008.08.04

エコロジーに関するいくつかの欺瞞?

CO2削減のためにレジ袋からマイバッグにしましょうキャンペーンが昨今流行ってますが、弊害で万引きが増えているようです。
以前から、この手の環境問題に関するキャンペーンなり、CM等に少なからず疑問点があり、妙な違和感を感じておりました。古くは有機リン酸による河川の富栄養化防止、少し前がオゾン層破壊物質の削減、最近ではCO2増加による温暖化現象の防止。学会の研究発表をマスコミが取り上げて、有識者が警鐘をならして、国や地方自治会が取り組んで、生産者や一般消費者が協力する。これ自体は感心すべきなんでしょうが、何か恣意的な誘導を感じてしまうんです。

例えばマイ箸!割り箸が森林破壊してCO2の増加につながる、だから使い捨ての割り箸を使いません。この主張は一部は正しいが、一部は勘違いで、それを指摘する主張はほとんど見かけません。

割り箸は、以前は間伐材を有効利用して生産されており、国内の営林業の貴重な財源だったはずです。ところが安い外材に押されて、国内の営林業が立ち行かなくなったために割り箸の生産が追いつかなくなり、これまた安い外国産の割り箸がどんどん流入するわけです。場合によっては海外で割り箸のために森林破壊が進んでいるかもしれません。CO2の増減の点に話を絞ると、地表上の炭化物(木材や動植物由来の全て)に関しては、もともと炭素の代謝循環の構成要素なので取り立ててどうこうすべき問題ではありません。問題なのは何億何千万年もかかって地下に蓄えられてきた化石燃料や石灰などの炭化物が代謝循環の中に割り込んできているという現実です。温暖化の根本解決は、ここ2百年程度で掘り起こして燃やした炭化物を再度地下に閉じ込めるしかないはずです。そのためには莫大なエネルギーとコストが必要で、その覚悟無しに温暖化防止はありえません。

海外の森林破壊を止めるために割り箸を使わないようにする。この主張にはかなりの飛躍があります。森林破壊をやめさせるには国産材の需要を増やし、営林業の復活を果たして、間伐材の有効利用を進めた方が理にかなっているんです。「海外の森林破壊を止めるために木造建築には割高な国産材を使用し、国産の割り箸を使います」なら正しいと思います。

似たような話で、洗剤や芳香剤の詰め替えパックのブームです。ごみの減量と合成樹脂を使った容器の減産を狙うキャンペーンをCMに載せていたんですが、これはこれでかなりの矛盾を孕んでいます。ごみの減量は市場に投入する商品の総量が全てですよね。生産すれば最終的には消費されてごみになるんですから。ということは、ごみや石油原料の使用量は単純に生産量の話になります。営利目的で生産・販売活動をしている一般企業が自分たちの利益を捨ててまで減産するはずもありません。つまり、企業イメージの向上が目的でそれ以上でも以下でもないんじゃないかという「憶測」ができます。

誰もが反論・批判しにくい「エコ・環境問題」・「人権」を声高に叫ぶキャンペーンは、本来の目的を隠すための「欺瞞」である可能性が高いと最近特に思うようになりました。ホントの真理はびっくりするくらい単純で誰にでも理解できることが多いんですが、世間で正論と認知されていることについては、たとえ複雑怪奇で良くわからなくても、TVや新聞で主張されているなら正しいのだろう、と思考停止してしまいがちになります。

一度、斜に構えて新聞やTVを見てみるとこの手のプロパガンダが鼻につくようになります。賢い消費者は将来にプラスになることだと思い込んでマイナスになることをしないように気をつけないといけませんね。

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